12月号
- アフェルト
- 2024年1月25日
- 読了時間: 2分
かなり遅くなりましたが12月号になります。
題目は決めていたのですが,なんだかんだとあとまわしにしていたら12月が終わっていましたね…
この癖もどうにかしたいと常々考えてはいたのですが,そのヒントを最近得ることができまして,その話は1月号でしたいと考えております。また、その時には2024年の抱負も併せてお伝えします。
さて,”海を行くもの”という舞台のある役者の演技がかっこよすぎて震えた…(語彙力)という話になります。
この舞台がどのような作品なのかなど作品概要がわかる公式サイトのリンクを貼っておきますのであらかじめ確認しておくと読みやすいと思います。→リンク
サイト内文章から既に気合の入った作品であることがうかがえますが,こちらの作品を12月某日に拝見しました。
舞台は本当に実際に存在している部屋をそのままカメラに移したような、何十年も使われてきたと思わせられる小道具が並べられており高まっていた期待がさらに膨らみ待機中もわくわくていました。
この物語の感想として凄く楽しかったに尽きます。話が濃かったとか小道具・演出・演者たちの迫力諸々合わさり舞台なのに臨場感がすさまじかったとか言えることは多くありますが,ここで一番伝えたいのはある役者の演技になります。
以下、閉じている箇所にネタバレと今回の本題を含みます。閲覧する方はクリックしてください。
小日向文世さんの演技が最高だった話
さて,いきなり彼の役をバラすと,彼は人間ではありません。悪魔です。
(自分はこのことを知った時、いきなり悪魔がなぜ?となりました。あとで調べたところフィンランドという国には妖精の類が信じられていたり,神話に悪魔が登場しているようです。日本でいうところの妖怪だと思うことにしてます。)
悪魔と言っても物語の間は姿かたちは人間であるため、ある登場人物を除いて彼が悪魔であることは知りません。ですが,物語のなかで人間と違う部分(≒悪魔)であるものとして様々な要素がありました。
・人の運命を変えることができ,代償としてその魂を地獄へ連れていく(だったはず…)
・音楽が嫌い
・朝日が嫌い etc...
お酒・クリスマスイブにポーカーをするのが好きで人並みの酔い方をしたり動き自体が人と変わりません。
また、彼はこの物語を大きく動かしていくトリックスターの役割をしているため,他の登場人物の感情を動かす場面が何度かあるのですが,その台詞と演技の人外感が半端なかった。舞台であるため小説や会話形式のものと違い,メインの場面の会話が進む間も彼が何かを発したり動いたり,その登場人物が舞台から退場しない限りその様子を終始みることができるのですが、その時の態度がめっちゃ人外で最高でした。
特に淡々とした話し方がまさしく人外の雰囲気を纏えていて凄すぎでした。
人の形をしているけれど喧騒から浮いているのを感じ取れる雰囲気を演技を終始浴びて感動していました。人間の容姿や作りを評しているシーンは特に人外感じてめっちゃテンション上がっていて心の中ではめっちゃ「ロックハート!ロックハート!」とコールを叫んでいました。
そして、目的の対象にしか見せていなかった人外の言動が、酔いによって人外視点での思考が漏れていく様が人間として振る舞う人外を感じて良すぎました。
周りの人間がどんなに慌てても落ち着ていたり、(というより無関心…?)自分の興味のある事物にのみしか反応がないのも人外で最高でした。
小日向さんの演じる人外という役自体がとても貴重だと思います。気になった方は是非舞台観てください!!!!
改めて、小日向さんの演技を実際に見ることができて最高に幸せなひと時でした。
何度も見たい役かつ演技だったのですが舞台なので…一期一会…
演者の小日向さんをドラマで見かける度に良いなぁと思っていたけれど、実際に見てやっぱり彼の演技が好きなんだなぁと改めて認識しました。
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